アオリイカの天ぷら

 操業日誌だけなのも何ですので、旬の魚を使ったレシピなども紹介していきたいと思います。
 というわけで、第1段の今日はアオリイカの天ぷら。

二〜三人分

アオリイカ 500グラム(小で3杯、中で1〜2杯程度)
小麦粉 100cc
冷水 100cc
卵 1個

 イカの天ぷらを上手に揚げるコツは一つ、油の温度管理のみです。鍋はフライパンでも充分用を足しますが、アルミか鉄で造られた厚手の天ぷら鍋が個人的にはオススメです。私の場合は、小型の南部鉄器の天ぷら鍋を使用しています。大学一年生の時に買った品で、10年以上愛用しています。
 粗めに溶いた天ぷら粉にざっとくぐらせたイカを、180℃〜190℃の油であげます。油の温度を下げないためにも、一度にあげるのは2〜3きれ程度にしましょう。イカ自体が水っぽいので、一度にたくさん揚げると油の温度が下がり、しかもイカからしみ出した水で衣が水っぽくなるだけでなく、イカの中の水分が油中ではじけて非常に危険です。
 私の場合は、しっかりと水気を取ったイカを、衣にサッとくぐらせた後に高温の油でサッと10秒から20秒、衣に火が通った時点で油からあげるようにしています。
 焦らず、食べる分だけを少しずつ揚げていきましょう。サクッと揚がったイカの天ぷらは正に絶品です。
 また、写真に写っている日本酒は能登珠洲市蛸島にある桜田酒造の「ひやおろし のとざくら」です。今年呑んだひやおろしでは、今のことろ石川県ナンバーワンのお酒です。桜田酒造には何度か見学に行ったことがあるのですが、小さいながらも誠意溢れる日本酒造りをしています。ひやおろし以外では「大慶」という特別純米酒を通年で出していますが、こちらも絶品です。七尾市では西田酒店、金沢周辺ではふじた酒店宮崎酒販店などで買うことが出来ます。