魚に合うお酒

 寒に入り、能登ではすっかり冬景色、というか太平洋側に比べれば極寒の日々です。
 年を越してからと言うもの、能登の酒蔵では次々と新酒が発売されています。やはり、魚料理に一番合うのは日本酒です。
 というわけで、今日は毎年石川県全ての酒蔵の新酒とひやおろしを呑む、という私一押しの新酒を紹介します。ちなみに、私は大学院生時代に学会や研究会の度に地方の酒蔵を直接訪問して飲み歩き、呑んだ蔵は300以上、銘柄に至っては500を優に超えているほどの日本酒マニアです。

 写真は、私が個人的に石川県で2番目に美味しい蔵だと思っている(一番はじきにお教えします)鳥屋酒造の「池月 本醸造生 うすにごり」です。ちなみに、新酒ではここ10年、毎年ナンバーワンの蔵です。鳥屋酒造は七尾市の隣町、中能登町にある酒蔵です。そこの新酒が年末に出るのですが、今年も素晴らしい出来映えでした。スッキリとした辛口の中に新酒らしい香りが鼻に抜けていきます。新酒にありがちな過度な香りというか、臭みが全く無いです。今年の池月の出来映えを反映する逸品です。春先に吟醸の生酒が出るのですが、それにも否応なく期待が高まります。魚の脂が乗って、甘くこってりした味が主流になりがちな冬の魚料理に合う素晴らしいお酒です。
 購入の際は酒蔵に直接赴くか、ネット通販では金沢のふじた酒店*1で買えるようです。本当に小さい蔵なので、いつも二月には完売してしまう貴重なお酒です。私は毎年1ダースほどまとめ買いして、2月上旬までの常備酒としています。

*1:学生時代はふじた酒店のすぐそばに住んでいました。今でも常連です。